Diversion
突然バスが迂回路に変更になることがよくあるけれど、バスの運転手によって曲がる道が違うのはさすがだな。。と改めて思った。
そして、「アナウンスがあります」という表示をしておいてアナウンスをせずに突如曲がるという適当さも。。。
さらには、その行動に激怒して運転手に怒鳴りつけるお客さんが出てくる始末。。。
ものすごい勢いでFワードを連呼して問い詰めていたけれど、結局どうなったのだろうか。
「見てみろ、こんなに大勢の人が迂回路だってアナウンスがないせいで困ってるんだ。みんな歩いて戻らなくちゃいけないんだぞ。ふざけんな。警察?呼べるもんなら呼んでみろ。やってらんねえ。」(これでもやんわり訳してます。)
というようなことを叫んでいて、さらに周辺のお客さんも「私もそう思う。」「いや、私は反対。」と何故か主張してくる。
何事もなかったかのように、無言で降りて足早に帰路に着く人が大半だけど、とにかくバスは色々な場面に出くわすなあ。
一ヶ月ちょっとで、すでに2回目の目が点になる光景でした。
Impressionists in London, French Artists in Exile (1870-1904)
印象派のエキシビジョン。
都内各地でもよく印象派は特集されていて、いつも見つけるたびに足を運んでいた。
印象派はやたら日本人に受ける、みたいなことを言っている人もいるけど、結局世界共通で人気のテーマ・時代なんだと思った。
チケットを買ってあれだけの人がぎゅうぎゅう詰めになりながら観にきているのだから、やっぱり人気なのでしょう。(パーソナルスペース広めの人たちがひしめき合って。。)
Monetはもちろんのこと、James Tissotの作品が多かった。
何も知識がないので、難しいことを考えずに、ぼーっと眺めているだけで幸せな時間。
壁の色が薄い紫や、ネイビーなので、絵画が映えてとても美しい。
そのあと、フラフラと常設展の階に移動。
そこもまた混んではいたけど、印象派の狭い空間に比べたら広々として圧倒される。
所狭しと飾られたラファエル前派の部屋の前に急にたどり着いて、昔の思い出が蘇った。
ああ、もう3年も前になるのか。
勉強して、足を運んで、実際に見て、感動して。。
その頃のことを思い出して、今こうなっているなんて想像もしていなかったなあ、と改めて何となく感慨深いものがあった。
鳥肌が立ちそうなほど感動してしまった。
私がここのコーナーで好きなのは、Wattsの”Hope”、Sargent の"Carnation, Lily, Lily, Rose."そして何と言っても、Millaisの"Ophelia"(見事に王道3作品です)。
Burne-Jonesなど、もちろん他にもたくさん見所はありますが、この3作品だけはどうしても別格。
久しぶりに幸せな時間でした。
Isle of Dogs 犬ヶ島
犬ヶ島 Isle of Dogs
日本が舞台であり、監督の作品も好きだったのでワクワクして観に行った。
かなり後ろの方の席を選んだのと、スクリーンが思ったよりも小さかったこともあって
時々文字が読みにくいところもあったけど、見間違いじゃなれば、日本語の表記ミス(typo)を見つけてしまった。
日本人が監修というか、校閲しているのかどうかは分からないけれど、あれだけの監督なのだからきちんとしたチェックをしていると思っていたので驚いた。それとも、もはやそのミスすらも意図的なのだろうか。。。
それ以外は、過去作品を観たときと同じように「スピーディー」だな、とひたすら感じていた。一息つく暇がない、と私はいつも感じる。
キャラクターたちが、英語と日本語の両方を話したり、日本語のスピーチが突然同時通訳でかぶさってきたりするのが基本の流れなので、脳の切り替えが忙しかった。
そして、前作と同じように、突然の獰猛さ(残酷さ)が飛び出る。驚く暇もない。むしろ他の観客は笑っていた。
日本の文化をどのような目線で融合させたのか、とても気になる作風でした。
エキシビジョンに行列ができるほど人気だとは予想していなかったので、改めてびっくり。
アタリが泣くシーンで何故かもらい泣きしてしまった(多分他の人はなんとも思ってない)。私は犬を飼ったことがないけれど、家族の一員のように対等に扱う文化の中で、ただ一つの脅威のせいで捨てるように遠くへ送ってしまうというのは、とても悲しいのだろう。
もう一度じっくり観たい映画でした。